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「挿れて」という命令が頭をよぎるけれど、恥ずかしくて、言葉が出てこない。
そのうちに、濡れていた脚の間に彼の手が入り、秘裂を丁寧になぞったかと思うと指が中をかき混ぜ始めた。
1本だった指が2本に増やされ、淫らな水音が大きくなる。3本目が入る前、私は首を横に振って訴えかけた。
獅子雄
「嫌、ですか。もちろん、それが本心であれば止めますが、あなたのここはそうは言っていない」
獅子雄
「びっしょり濡れて、ひくつきながら自分を求めている……違いますか?」
違う――とは言えなかった。恥ずかしいけれど、身体中がもう、彼を欲しがってしかたがなかったから。
私は垂れ下がったリードを握り、彼の顔を引き寄せた。眉を寄せ、彼が3つ目の命令を待っているのがわかる。
獅子雄くんは指を抜くとすぐに、張り詰めて膨らんだ怒張を握り、私に宛がい――一気に中に入ってきた。
獅子雄くんがゆっくりと大きく、腰を振り始める。ず……ず、と中を擦られる度に、喘ぎ声が零れた。
獅子雄
「は、は――あなたの望みを……自分は、叶えられていますか?」
あなた
「うん。きもち、いい……気持ちいい、よ――ぁっ」
私の腰を掴み、持ち上げて、彼がさらに小刻みに打ち付けてくる。上がる吐息が、獣のように絡み合った。
獅子雄
「我儘に望み――命じて、いい。自分はそのためにいるんですから」
リードの先を掴まれたまま、望まれた通り私を揺さぶる彼の顔を間近に見つめ――心の片隅で思う。
何でもしてくれる献身的な獅子雄くん。彼自身の“望み”は、ないのだろうか――と。
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