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「あんまり可愛いことするなよな。……俺が我慢出来なくなったらどうするんだよ……ふ、ごめん。嘘だよ」
嘘だと言われたことに少しがっかりしてしまった自分が恥ずかしくて、目を逸らす。
「嘘じゃないほうがよかった? 我慢、しなくていいんだ?」
あなた
「そんなこと....ん.......っ」
キスで唇がふさがれて、反論の言葉ごと呑み込まれてしまう。
割り入ってきた彼の熱く濡れた舌の感触に、甘えるような声だけが零れた。
「続きを期待してくれてるの、嬉しいよ」
囁く良の手が、私の内腿に置かれた。そのまま下着の中までするりと撫でられて……
「……ちゃんと応えたいから、全部、開いて見せて? ――ほら」
秘裂を弄られるだけで、零れた蜜が彼の指にまとわりつく。
あなた
「や……ぁ……んん」
喘ぎながら彼の腕をぎゅっと掴む私に、沈めた指の動きを止め、良は悪戯に微笑んだ。
「ん? 嫌?」
あなた
「っは、ちが……んぅ……」
羞恥に首を横に振る私の髪を片手で撫で、顔を覗き込んできた良は、優しく目を細めた。
「ふ……可愛いな」
そのままきつく抱き寄せられ、私は鬼王良との甘く淫らな夜に溺れていく。
これからどんな物語がふたりを待ち受けているのかも、知らずに――。
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