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獅子雄
「ここは……どうですか? 痛みがあれば言ってください」
あなた
「ぁ……気持ちいい、よ。でも気持ちよすぎて変な声が出ちゃう……から、恥ずかしい、けど」
獅子雄くんの手で全身をマッサージされていた私の身体は、すっかり蕩けていた。
獅子雄
「恥ずかしがらなくていい……ここは、そういう場所ですから」
獅子雄
「身も心も自分に委ねてください。あなたはただ命じればいい……気持ちよくしろ、と」
獅子雄
「それに命令はあと2つ残っています。……他にしてほしいことは?」
そうだ、ここは夢幻楼。
獅子雄くんもこう言っているし、夢から覚めるためにも、私は思いついた望みを口にした。
あなた
「もっと気持ちよくなりたいの。だから……えっと。キスして?」
獅子雄
「……はい。喜んで」
俯せのまま、彼は私の髪をさらりと避けて、うなじにキスをする。
獅子雄
「全身にしても?」
あなた
「っ、ん……う、うん……」
獅子雄くんは私の反応をうかがいながら服を脱がせ、露わになる肌に、順に唇を寄せていった。
あなた
「ぁ……や。それもくすぐったい、よ」
獅子雄
「すみません。では……舌を使います」
私の同意を待たずに、獅子雄くんは口を開き、舌での奉仕を始めてしまう。
獅子雄
肌を掠めていくだけの感覚が、吐息交じりの濡れたキスに変わり、思わずぎゅっとシーツを握りしめた。
あなた
「や、それも……何か、変……ぁ。もっと……」
獅子雄
「は……自分もこのままあなたを噛んでしまいそうだ。3つ目の命令を――自分に、ください」
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